補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
ユニデントについて PSD 著書紹介 セミナー 執筆記事 気になるニュース テクノバリュー トピック ホーム

第9回・PSD学術大会 in さいたま開催される

さる2006年11月11日(土)、さいたま市のラフレさいたまにおいて、「第9回・PSD学術大会inさいたま」が開催された。
PSD はJapan Prosthetic Structure Designers Association(=日本補綴構造設計士協会)の略で、歯科技工士の川島哲氏を理事長とし、 構造力学に基づいた“Bio-Miimeetic Cast Denture(生体模倣により製作されたキャストデンチャー)の製作技術習得”および“数値化し立体化された料学的技工”を目標とする会。

第9回を迎える今回は、本多正明氏(大阪府開業)、椙岡宣好氏(石川県開業)、松本勝利氏(福島県開業)の歯科医師3氏を特別講師に迎え、「欠損補綴における口腔擬態学、バイオ・ミメティックアプローチ」をテーマに行われた。
まず、松本氏が「GLOBALDENTAL SYSTEM」と題し、総義歯補綴における解剖学的見地から考えた床概形線の決定方法と印象採得法を解説。
続いて、椙岡氏が「バイオミメティックデンチャー“噛む”ということ」と題し、歯根膜負担のないインプラントと天然歯の咬合力・咀嚼力の違いやバイオキャストパーシヤル製作法を解説。 そのなかで椙岡氏は、「バイオキャストパーシヤルの印象時には条件の同一化、材料選択が吏要である」とし、その材料選択法や印象採得の実際を語った。また、両氏とも咬合に対し「数値化された咬合理論が必要である」とし、その考えの一端を述べた。
最後に本多氏が、「総合診断に基づく欠損歯列への考え方と種々の対応」と題し、総合診断の概念、欠損歯数・欠損状態別のリスク、ブリッジとインプラントおよびデンチャーとインプラントを症例に応じていかに選択するかなどを、 たくさんの長期経過症例、さらには自身の失敗・リカバリー症例を用いて概説。その後はパーシヤルデンチャーによる補綴に的を絞り、その目的、構成要素、設計、サベイドクラウンの付与法を詳しく解説した。
最後に氏は若い歯科医師・歯科技工士へのメッセージとして、氏の臨床の根幹をなす「Bonafide Therapy」(適切な医療)の概念を語り、「つねに患者が中心にある歯科医療を忘れないでほしい」として講演を締めくくった。

QDT1月号 掲載
Copyright UNIDENT Co.,Ltd. All rightss reserved