歯科医院特有の匂いがなく、削る音がなく、口腔内の状態を説明してくれ、一緒になって治療法を考えてくれるー。
東京・日本橋で開業する土屋公義氏が挙げる「患者が行きたくなる歯科医院」の条件だ。
14日、東京・八丁掘のマツダホールで開かれたインスパイアー・ザ・デンタル主催の講演会「歯科診療を成功発展させる戦略的な思考と実践ノウハウ」で、
土屋氏は「開業3年で自費率50%超をそ達成した戦略的な歯科技工所とのコラボレーンョン」と題して話した。
土屋氏は、歯科医院に対する患者の感情として、「一番行きたくないところ」と指摘。その理由として「歯科医院特有の匂いがする」「削る音が聞こえる」などと説明した。
そして、「歯が悪いのがわかって、決死の覚悟で受診したにもかかわらず歯科医師から『こんなになるまで放置して』と責められる。
説明がなくていきなり寝かされる。削られる。抜かれる。痛いことをされる」と、歯科治療のイメージを悪くする条件を列挙。「何々された」という患者がほとんどで、
「歯を抜いていただいた」という患者さんにお目にかかったことがないと訴えた。
その上で、患者が歯科医院を選ぶ理由や満足度についての調査結果として、
痛くなくて上手
近所
やさしい。満足度については「満足した」42%、「こんなもの」半数以上などと説明した。
また、満足の理由では、
治療の内容を十分説明してくれた
先生がやさしかった
スタッフが親切だった
待たされなかったーなどを挙げ、
不満の理由では、「待たされた」「痛かった」「通院回数が多かった」「(治療費が)高かった」「設備が古かった」「治療内容を説明してくれなかった」と報告した。
一方、治療面での条件では、咬み合わせの問題を取り上げ、「咬み合わせが悪いと、しっかり噛めない。何を食べてもおいしくない。食事をしたくない。
食べるものが限られてしまう」と指摘。咬み合わせを治療して健康増進につながれば、顔料医院に行きたくなるのではないかと訴えた。
また、人れ歯の問題について、食べ物を小さく切って出しところ、それが評判を呼んで、ランチで大行列になったというあるホテルの結婚披露宴での料理の話を披露し、
「異業種の思わぬビジネスチャンスになった。歯科医師の完全な敗北だ」と指摘した。
その上で、人れ歯作りでの歯科技工所の選び方として、全国統計第1位の「値段が安い」からとの調査結果を否定。「きちんとした技工物を提供してもらい、 装着に時間をかけない方が経営効率はいい」と強調した。
日本歯科新聞 2007年1月20日掲載